指しゃぶりはいつまでつづけていて大丈夫?~歯並びに影響する癖~

こんにちは。

板橋駅西口から徒歩2分にある板橋エミール矯正歯科です。

今日は歯並びに悪影響を与えてしまう癖についてお話しします。

まずは歯はどうやって並んでいるかお話しします。

歯並びにかかわる力

歯は生えたらずっとその場にとどまっているわけではありません。

お口の周りの筋肉の力によってきれいな歯並びが保たれています。

内側からは舌の力

外側からは唇や頬の力

これらの力がうまくバランスを取りきれいな歯並びが保たれています。

(バクシネータメカニズムといいます。)

この力のバランスが崩れてしまうと

歯並びが悪くなってしまいます。

歯並びに影響を及ぼす癖(口腔習癖)

歯並びに影響する癖はたくさんありますが

まずは比較的よくみられる口呼吸と指しゃぶりについてお話しします。

〈口呼吸〉

本来お口は閉じて鼻で息を吸ったり吐いたりしますが

お口で息をしていることを口呼吸といいます。

お口をポカンと開けている状態でも似たようなお口の状態になります。

口呼吸をしていると

外側から唇の力がかからないため

本来”U”字型をして並んでいる歯並びが”V”字型のようになってしまいます。

そのため奥歯ががうまくかみ合わなかったり、

前歯が倒れて出っ歯になってしまったり

歯が並ぶためのスペースが足りなくなってしまい凸凹になってしまいます。

〈指しゃぶり〉

親指をしゃぶる癖を母指吸引癖といいます。

人差し指などをしゃぶる場合もあると思いますが

この癖も前述の口呼吸と同じように唇の力がかからないため

前歯が倒れて出っ歯さんになってしまう

奥歯がうまく噛み合わない、凸凹になってしまうことが見られます。

また、上下の歯が全くかみ合わない開咬という状態になることもあります。

~指しゃぶりの対応~

指しゃぶりが歯並びに悪いと知っている方も多く

実際に自分の子どもがやっていると

急いでやめさせようとする場合もあるようですが

赤ちゃんの頃に急いでやめさせなければ歯並びに影響がある!

というわけではありません。

指しゃぶりはお母さんのおなかにいる時からミルクを飲む練習としてやっているもので

赤ちゃんの指しゃぶりは正常なことです。

個人差も大きいためいつまでとは言いにくいですが

目安としては4歳頃までは自然にやめるのを待ちましょう。

その後やめるよう声掛けしてあげたり、

歯科医院で適切な装置を使って

5歳頃までに指しゃぶりがやめられれば

歯並びは自然と治っていくことが期待できます。

あまり早くやめさせようとすると

かえってやめられなくなってしまったりすることもあるので

あまり焦らないで様子を見守ってあげましょう。

他にも

下唇や舌を噛む癖、うつぶせ寝などの偏った寝方、

頬杖をつくなどは歯並びに影響を与えます。

心配なことがあれば悩まずお気軽にご相談ください。

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