口腔と全身の健康の関連性

こんにちは。板橋エミール矯正歯科です。

昨日まで10月らしからぬ暑い日が続きました。季節の変わり目は体調管理により気を付けなければいけませんね!

さて、近年、口腔が全身の健康に及ぼす影響についてさまざまな角度から研究されています。
口腔の二大疾患と言われる、「う蝕」・「歯周病」も、最終的な転帰は歯の喪失で、実際に歯の喪失原因の大半を占めています。
多くの研究から、歯の喪失が一定のラインを超えると咀嚼能力の低下がみられることがわかっており、それが”80歳で20本の歯を残そう!”という「8020運動」の基にもなっています。
すなわち、残存歯数が20本を下回ると、食品を噛むことが不自由に感じる人が増え、またそのことにより”軟食傾向”など食品の選択行動の変化による生活習慣病やその要因とも言われるメタボリックシンドロームを招いたり、栄養の偏りや食欲の低下による低栄養を招きます。特に、低栄養は、長く続くと筋量の維持に必要なたんぱく質などの摂取が不充分になり筋力の低下、そして運動能力の低下などを招き、身体的自立が損なわれる要因としても非常に重視されています。
その他にも、咀嚼機能が視覚や聴覚、あるいは脳機能(学習記憶能力、認知症等)にも影響を与えるとされており、「咀嚼」という機能を維持すること・機能歯を維持することは、すなわち歯の喪失を防止し全身の健康をも維持することにもつながることがさまざまな研究によって明らかにされてきています。

よく噛むことのメリット
1、肥満防止
よく噛んで食べることによって満腹中枢が刺激され、適量でお腹いっぱいになった感じがするので食べ過ぎを防ぎます。
2、脳の活性化
よく噛むことで脳への血流が増加し働きを活発にするために、脳の若さを保って老化を防止します。
3、胃腸の働きの促進
唾液中の消化酵素の分泌がさかんになり、細かくかみ砕けば胃腸への負担を和らげます。
4、がん予防
よく噛むことによって、唾液に含まれるペルオキシダーゼという酵素が多く分泌され、食品の発がん性を抑えます。
5、お口周りの筋力の低下防止
よく噛むことで口の周りの筋肉(咬筋、咀嚼筋、表情筋等)が鍛えられ、それを繰り返すうちに筋力の低下防止、言葉の発音がはっきりしたり、顔回りのリフトアップにつながります。
6、ストレス解消、夜の眠りが深くなる
早食いをせず、ゆったりと時間をかけて楽しく食事するということは、緊張をほぐし精神的な安定をつかさどる神経伝達物質セロトニンの分泌を増やします。日中のセロトニンの増加は、夜に睡眠導入ホルモンであるメラトニンを増やしてくれます。メラトニンの分泌量が多いと、ぐっすり深い眠りが得られます。
7、虫歯、歯周病、口臭の予防
唾液の分泌が増え、唾液の抗菌作用によってお口の中の清掃効果が高まります。
8、口の器官の発達
よく噛むことで口や舌の粘膜が刺激されて、粘膜の中にある味覚や触覚の細胞が刺激されます。食べ物本来の味を認識することができ味覚はよく発達します。

よく噛むためには”健康な歯”が必要不可欠です。虫歯や歯周病で歯を失って入れ歯になってしまうと、噛む力は3分の1程度までに低下してしまうといわれています。
皆さんの健康な歯1本1本がいかに大きな価値を持っているかということがよくわかりますね!

次回は”全身疾患と歯周疾患との関わり”についてお話していきたいと思います。

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