歯とカルシウムの関係性

こんにちは。板橋エミール矯正歯科です。

カルシウムは、骨と歯をつくる重要な栄養素といわれています。そのため、歯とカルシウムには大きな関係性があります。

1、<カルシウムは無事に「永久歯」を育てるために重要>
歯の大部分を占める象牙質はほとんどがカルシウムです。
そのため、”歯の部分の多くを占めるカルシウムは、永久歯が作られる過程で非常に重要な栄養素”となります。赤ちゃんから幼児への時期にしっかりした強い歯をつくるためにもカルシウム不足にならないよう、大人が注意してあげましょう。
また、永久歯はカルシウムで強くなるため、カルシウム不足によって子どもの歯が弱くならないよう、カルシウムを十分に摂取させることも重要です。
<エナメル質の「再石灰化」を促すために重要>
再石灰化とは”溶けたエナメル質部分を自動的に修復し、強い歯に戻してくれる”働きのことです。エナメル質が溶けて象牙質が露出すると歯の防御力が弱まり、知覚過敏や虫歯になりやすくなってしまいます。
これらの症状を予防するのに重要な”再石灰化”を促すためには、カルシウムの摂取が欠かせません。
子どもの場合はエナメル質が薄く、容易にエナメル質の下にある象牙質が露出してしまうため、唾液に含まれるカルシウムで再石灰化ができるように、カルシウムを日ごろから摂取しておくことは非常に重要です。
2、<カルシウム不足で歯はもろくなる?>
エナメル質部分はカルシウムではなく石と同じような無機質でできているので、大人の歯が生え揃った後はカルシウムが多少不足していたとしても歯自体はもろくはなりません。しかし、歯をつくろうとする時期にカルシウム不足が深刻な場合には、上でお話したように歯が弱くなる、もろくなる、虫歯になりやすくなる等がみられる可能性は十分にあります。
特に妊娠中は母だけでなく生まれてくる赤ちゃんもカルシウムを必要としています。この重要な時期にカルシウム不足にならないよう、食生活の見直しをしましょう。
3、<吸収の良いカルシウムとは>
吸収の良いカルシウムとして、水溶性カルシウムは牛乳と比べてよく吸収されると言われています。
吸収率で見ると、食品では乳製品が一番高く50%、小魚・海藻30%、野菜や豆腐20%程度です。これらを食べるときには”ビタミンD(魚、きのこ類など)”と一緒に摂取するとより吸収されやすくなります。
また、マグネシウム(海藻、ナッツ類、納豆など)も一緒に摂取する必要があり、マグネシウムは骨を形成する細胞に働きかけ、骨の中に入るカルシウム量を調節する作用があります。
4、<カルシウムだけを摂取しない!>
カルシウム不足ときと聞くと、カルシウムだけたくさん摂取しようとしがちですが、カルシウムをうまく取り込んで体内で有効活用するには、その他の栄養素の必要になってくるのです。また、摂取不足もよくありませんが、過剰摂取も悪影響を及ぼしてしまうことがあるので注意が必要です。
基本的なことですが偏食をせず、いろんなものをまんべんなく摂るように心がけましょう!

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