こんにちは!板橋エミール矯正歯科です。
歯周病は軽度なものを含め成人のおよそ70%が罹患していると言われており、歯周病の罹患率は40代以降で圧倒的に多くなります。
また、認知症のうち、全体の50%はアルツハイマー型認知症で、レビー小体型認知症は20%、血管性認知症は15%と続きます。
これらは「三大認知症」といわれ、全体の約85%を占めています。
アルツハイマー型認知症は、脳の神経細胞が減少し、脳の中で記憶をつかさどる「海馬」を中心に脳全体が委縮します。そして脳に「老人班」というシミが広がり能の神経細胞に糸くず状の「神経原線維変化」が見つかるといった変化が現れることがわかっています。
歯周病菌が全身疾患に大きく関与していることは近年明らかになってきていますが、昨年、歯周病菌について気になるニュースが入ってきました。九州大学の研究により歯周病原因菌であるジンジバリス菌を全身に慢性投与することにより、正常な中年マウスの脳外で産生される脳老人班成分であるアミロイドβが脳内に取り込まれ、記憶障害が誘発されることが始めて発見されたのです。また、歯周病菌が原因で発生するアミロイドβは脳内でも作られますが、歯周病菌は全身に巡ることから脳以外でも多く作られているのではないかと考えられるようになりました。この研究は歯周病によるアルツハイマー型認知症の新たな関与メカニズムを示しており、歯周病の予防ならびに治療によって、アルツハイマー型認知症の発症と進行を遅らせることが大いに期待されています。
歯周病予防も治療も一日で完了ではなく日々の積み重ねによってその成果が実ります。
歯磨きは1日3回を心がけ、適当に磨くのではなく、できるだけ鏡で確認しながら汚れが溜まりやすいポイント(歯と歯茎の間、歯と歯の間、奥歯の溝、歯並びが悪くなっているところ等)を意識して丁寧に磨いていくことが大切です。
また、どうしても日々の歯磨きだけでは落としきれない汚れというのがありますので3ヶ月に一度はかかりつけの歯医者さんで検診・歯のクリーニングをしてもらいましょう。