こんにちは!板橋エミール矯正歯科です。
MFT(口腔筋機能療法)は、口周りや歯並び、周囲の筋肉のバランスを整えるトレーニング方法です。
「口腔機能を育てる」「口腔機能を正常に動かす」「口腔機能を回復する」などは「QOL(生活の質)の向上」や「ADL(日常生活活動)の向上」に繋がります。
このMFTトレーニングは矯正治療後の後戻りなどを防ぐ効果もあるため、矯正治療のメインテナンスとともに行うこともあります。
◎歯並びが悪くなってしまう機能的原因
1、指しゃぶり
2、舌突出癖
3、口呼吸
4、舌小帯が小さい
5、歯ぎしり・食いしばり
6、食べ物を片方で噛む
7、爪を咬む、唇を咬む
8、頬杖
9、うつぶせ寝・横向きね
10、早食い
普段テレビを見ている時などの安静時にご自身の舌はどこにあるでしょうか?
安静時には「舌全体が軽く上顎に触れている」のが正しい舌の位置です。
舌を正しい位置ではなく、下のほうに置いていたり、前のほうに置いて歯を後ろから押したりする癖がある人は舌癖があることになります。
舌癖がある人は、飲み込むときに舌に強い力が加わって、歯が前に押し出されます。 そのとき唇や頬の筋肉が弱いと外側から歯を支えることができません。そのため、「出っ歯」になったり、「すきっ歯」になったりして、上と下の歯のかみ合わせが悪くなります。
特に、鼻から呼吸がしにくい方など、常に口が開いている場合は要注意です。また、発音もしにくくなることがあり、特にサ行、タ行、ナ行、ラ行が舌たらずな発音になります。
『MFTの代表的なトレーニング』
〇あいうべ体操
“あー”と大きく口を開き次に、”いー”と大きく口を横に開きます。そして、”うー”と口をできるだけすぼめます。次に、”べー”と舌をアッカンベーと下に伸ばします。これを1日30回行います。
〇スポットポジション
スポットポジションとは、舌の先をつけておく位置のこと。鼻で呼吸している時やものを飲み込む時などにスポットポジションに舌先があるよう、正しい舌の位置を覚えるようにします。 スポットポジションは、上の前歯の後ろのプクッとしたふくらみのすぐ後ろです。触る際、舌の先を丸めないのがポイントです。
まず、スティックでスポットをゆっくり3秒触ります。次にスティックを離し同じ場所を舌の先でゆっくり3秒触ります。これを5回繰り返します。
〇ポッピング
舌全体を上顎に吸い付け、口を大きく開けて舌の裏にあるヒモ(舌小帯)を伸ばします。次に舌を下におろし「ポンッ」と音を鳴らします。これを10回繰り返します。
おうちでも気軽にできるトレーニングですので舌癖の自覚がある方は挑戦してみてください。